鼻勝の理

鴉別府鼻勝(アベフ ハナカツ)という往生際の悪いおっさんが病めるブログです。独身盛年失業家。

珍説百物語【16】


蝋燭:壱拾六本目『硬い肉仮面』

 真昼間、咽び泣く蝉の鳴き声で、ハッと目を覚ます。
 暑さからか、明らかに寝ていた場所から、掛け離れた畳の上で、うつ伏せに寝ていたらしい。
 ふらつきながら、廊下で、おふくろとすれ違う。
「お前、凄いことになってるよ、鏡見てきな! ふっははは」
 と、笑われたので、洗面台で顔を覗くと、右の頬に酷い畳の後と、もの凄い寝癖であった。畳の後は仕方が無いとして、クシで髪型を整えながら、鏡を覗いていると、背後に視線を感じた。
 開けたドアからまっすぐ伸びた廊下の突き当たり壁の上方に、視線の正体があった。
 それは、恵比寿様と大黒様の仮面が並ぶ民芸品だった。
 並んだふたつのふくよかな中年男性の笑顔が、何だか気味が悪い…。
 そっと、洗面台のドアを閉めたが、それでも何だか背後が気になった。
 今晩、おふくろが用事で出掛けるらしく、慣れない実家に独りぼっちなってしまうので、少し、心細かったせいかもしれない。
 ぼぅ、としているうちに、日が落ちた。


 晩飯は自分でお願いな、と言われたので、ステーキを焼いてみた。
 おふくろが料理するような、うまい飯には程遠い出来である。
 とりあえず、口に運んでみて、唸った。

『硬い! 肉、噛めん…』
 どうやら、俺には料理の才能が無いらしい。

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  • 鴉別府鼻勝(アベフ ハナカツ)
  • 身長153cmくらいで、
    体重は43Kgで眼鏡着用の
    小型の半妖怪です。

    重度の拒コミュです。

    心の叫び:
    『早く、妖怪になりたい』

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そげ松、ここに眠る。
2005年7月29日〜
2008年11月15日没。

死んだ場所から、
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