珍説百物語【24】

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珍説百物語【24】


蝋燭:弐拾本目『死者も食べる怪少女』

 全てに心の癒されないこの無限とも続く、日々はいつまでも続くのであろうか?
 すぐに今すぐに事切れてしまえれば、全てのことに決着がつきそうな気もするのだ。
 そんな想いにとらわれながら、ぼんやりとおふくろの方を眺めると、深く刻み込んだ皺でこちらを見返した。
「どったの? また、あのことでも想い出したか?」
 いや、そうじゃないが……と曖昧な返事を返しながら、これからの未来についてやはり暗澹たる気持ちになるのであった。
 そのとき、村の行事として行われている小学生を対象にした廃れ行く伝統風習。
 古くから村に伝わる古典芸能にやつした服に身を包んだ少女が数人やってきた。
 各家々を回り、その住人に魔除けの舞踏を踊り、幾らばかりかの代金を受理するという、そういうシステムになっているらしい。
 自分が子供のときは……そうか、基本、女の子の行事だったからいまいちピンときてないのか。
 その舞踏は、死者を沈め、極楽冥途へと誘う、そんな謂れがあったとかなかったとかというのは覚えている......。
 プァ~という謎の和楽器をBGMに実に古風な服装の少女が舞う。
 その舞踏に目を奪われる俺。こんなのだったっけ? 心が洗われるようだ。
 ふと、2度と会えなくなってしまったあいつの笑顔が遠く儚げに光の中へ、口元が何かを言っている? ありがとう、ありがとう……。
「ありがとうございました~」
 一仕事終えて、安心した女児の笑顔が美しい。
 ティッシュに包んだ数回折り畳んだ日本銀行券を渡すおふくろ。
「それはそうと……」





 おふくろはさらに一言伝えた。


「ししゃも食べるかい? 少女」

 と昨日、大量に調理した子持ちししゃもを入れたタッパを渡そうとするおふくろ。
 少し、苦笑いしながらそのタッパを受け取った少女のその姿は、微笑ましかった。






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