珍説百物語【21】
珍説百物語〜鼻袋〜
蝋燭:弐拾壱本目『舌斬り歌謡』
しょり、しょり…と幽かな音がする。
夜中に便所に起きた俺は、部屋を出た瞬間、その音に気が付いたのである。
それは、ちょうど、鋏で何かを切っているようなそんな感じの音である。
意識を集中しなければ気付かない程度の音にも敏感になってしまった心折れた俺。
廊下の明かりを点けようとスイッチを入れるが、点かない。
電灯が切れているようだ。
まぁ、トイレはすぐそこだからと、闇を手探りに進んで行く。
台所の方に、灯りが付いている。おふくろがまだ起きているらしい。
そう言えば、何か煮込み系の本格料理を作るとか難とか言ってたっけな。こんな夜中に作らなくても、いいではないか。
台所の先にトイレはあるので、覗き見して観る。
省エネにした一段階、暗い蛍光灯の下、おふくろが凄い形相で包丁を研いでいた。まな板の上に見慣れない血生臭い物体がある。
あれは、何だろう? ちょうど、大きなベロのような…。
気味の悪いその物体を研ぎ終わった包丁を光らせ、おふくろが当時の最新歌謡曲の鼻歌を交えながら、手際よく解体し始めた。
そこで、膀胱も限界に達したので、便所へ向かう。
あの舌のような肉は、何だったのだろう?
珍説百物語【20】
珍説百物語〜鼻袋〜
蝋燭:弐拾本目『∴三つ目の死霊∴』
もう、過ぎてしまったことだと、何度も呟いていた。
うだうだと、あの日の出来事を思い出しても仕方が無い。
すべてが悲しいだけで、誰も、何の得をしない、自動車事故。
あの時、何で自分が運転しなかったのか? そればかりが悔やまれる。
二人も死んでしまった凄惨な事故であったのに、自分は怪我のひとつも無かった。
気を失っただけだった、それが一番許せなかった。
助けを求める貴女の手を握り返すこともできずに!
心が痛い。とても、とても…痛むのだ。
まるで、半分、翅を捥がれた蛾のように、しばらく、動くことさえ困難になった。
俺にとって、それだけ大きかったその事件は、さらに大きな別の猟奇的殺人事件に掻き消されてしまい、世間的には小さくしか取り上げられなかった。
心破れた俺は、今、実家の町内の常会に出席している。
先の件で仕事すら出来なくなった俺は、とりあえず、心のリハビリをするべく、ここで新たなる道を歩んで行くことにした。
つらつらと、滞り無く進む。町の予算のアレコレをぼんやり聴いていると、部屋の隅に置いてある本物の時計を掲げた奇妙なブロンズ像っぽい深緑の置物に目が行く。額の部分に何かが付着しているのか、まるで、三つ目のように見えた。気持ち悪い、正直、そう思った。
再び、手元にあるザラ半紙に目を戻す。
すでに、議題は二枚目の終盤に差し掛かっていた。
町内会長が、俺を見ながら言った。
ファイアーエムブレムの新作は買う。
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ファミコン版の一作目のリメイクです。紋章の謎が次回作でしょう。
たぶん、成長しない面々=イラナイツ、の成長面での
大幅改訂がなされているのではないかと思います。
シリーズ初のWiーfi対戦とSFC版で消されたキャラの復活ばかりが気になります。
あぁ、歳、取ったなぁ…。
当然、イラナイツメインで、がっかりしていきたいと思います。
Wi-fi対戦は…拒コミュなのでやらないとは思います。ツナガラナイツ。



