鼻勝の理

こんブログは鴉辺譜鼻勝(アベフ ハナカツ)、永遠の19歳歴18周年を迎えたウルトラメディアエキセントリッカーの読んだ分だけ寿命が弾むブログです。日本銀行券だけください。

鼻勝の理 TOP > 月別アーカイブ [ 2005年05月 ]

珍説百物語【5】

袋~


蝋燭:五本目『湯呑みの中の目』


 おふくろが、作った晩飯はどれも美味しかった。
 言葉を発するのも忘れて、ただひたすらに、黙々と晩飯を口に運んだ。
「あぁ、あぁ、そんなにガッついてぇ。よっぽど、あそこで苦労したんだなぁ」
 おふくろは複雑な表情で、飯を口に運ぶマシーンと化した俺を眺める。
 ああ、とても苦労したよ…。
 だから、精神がそれに堪えきれなかったんだ……。
 台の上を彩っていた料理が入っていた器のほとんどが空になった。
 おまえよう食ったなぁ、とおふくろが洩らす。さすがに食べ過ぎたようだ。
 時計を見ると時刻は、既に21時を過ぎていた。
 おふくろは、俺の湯呑みにお茶を注ぎながら、あくび交じりにこう言った。




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珍説百物語【4】


蝋燭:四本目『蒼い血』


 自宅に有った親父の形見である骨董品の壷が、数百万もする高価な物である可能性がでて、妙に興奮してしまったようだ。
 震える手で湯呑みに入ったお茶を飲みほす。
 まだ、本物であると言う証拠は無いがひょっとすれば、ひょっとするかもしれない……そんなもどかしさが俺の心を支配していたのである。
「飯の用意ができたで、運ぶのを手伝ってくれ」
 台所から、声が掛かる。
 腕によりを懸けたおふくろの絶品料理が完成したようだ。
 俺は、待ち切れず台所へ行き、1番持っていくのに重たそうな電子ジャーなどを運んで手伝い、飯台の上に乗り切れないほどのおかずが、次々と並んで行くと胸が高鳴った。
 例の麩が入った味噌汁も並び終わり、後は食べるだけとなった。
 俺は両手で箸を挟んで合掌しながら食前の挨拶をする。
「いただきます!」
「はいはい、たぁ~んと召し上がれ」
 伝説と言われた? おふくろの味噌汁をすする。
 …やはり、美味しい! 五臓六腑に染み渡る……。




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珍説百物語【3】


蝋燭:参本目『園に立つ亡霊』


 おふくろとふたり、玄関に置かれた巨大な熊のぬいぐるみの右側を通り抜け、居間へと進む。
「じゃあ、あたしゃ晩飯の準備するから、とうちゃんに挨拶しとけな」
 そう、おふくろは言い残すと台所の方へと消えて行った。
 奥には、仏壇があり、俺たちを残して死んだ親父が頭にねじりはちまきで、いかにも酔ってますと言った出で立ちで、顔を赤らめている姿の古ぼけた写真が立ててある。
 線香に火をつけて、ち~んと鐘を鳴らし、手を合わせる。
 ロクでも無い親父だったなぁ、酔っ払って、変な奴に妙に高い物やら売りつけられて、買っちゃったりして、家族は振りまわされたモンなぁ…。凹み。
 そんな事を思い出しながら、部屋の大型のテレビを付けた。
 古ぼけたゴミのような物が、実は国宝物だったりして、うん千万円とかになっちゃたり、ならなかったりする古美術品鑑定番組が画面に映る。
 ふ~ん、俺には縁の無い話だなぁと独りごちながら見ていると、画面に小汚い壷が出てきた。
 鑑定士がその壷を見て、低く唸り絶賛した……。
 何故だろう、その小汚い壷に見覚えがある……。
 思い当たり、俺は叫んだ。
「ちょ…かあちゃん、はやくこい!」
 はいはい、何だい一体、とエプロンで手を拭いながら、早歩きで来るおふくろ。
 俺はテレビを指差す。
 そこには、親父が買わされた壷が映っていた。
 …なぁこの壷。アレなんじゃないのか?
 酔った親父が買わされたあの壷にそっくりだぞ。
 傷が無かったら数百万だぞ! どうするどうする?
「そういやぁ、似とるけどなぁ、違うんじゃないか?」
 ええぃ、ごちゃごちゃ言っている場合じゃないだろ!




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珍説百物語【2】


蝋燭:弐本目『悪魔の縫いぐるみ』


 都会の生活に夢破れて、住みなれた故郷に帰った。
 駅で待っていたおふくろの顔は嬉しそうだった。
 久しぶりに、帰り着いた実家を見上げる…。
 あぁ、何一つ変っていない。
 子供の頃に転んで頭で激突して、大出血で大騒ぎした庭石とか、2階の屋根で昼寝していたとき、足を滑らせ転落しその拍子に割った瓦の後など、何かと痛い思い出ばかりが、蘇ってくる。
「どした? おまえ、具合でも悪いのけぇ?」
 おふくろが心配そうな顔が俺を覗きこむ。
「いや、かあちゃん…何でもないよ」
 ふたりそろって玄関を開ける…そのとき、大きな影が揺らめいたのだ!
 俺は思わずその驚きを声にしていた。




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珍説百物語【1】


蝋燭:壱本目『恐怖の味噌汁』


 もう、何年になろうか…実家に帰るのは…。
 帰りの電車の窓の外には、どこを見ても一面の田園風景が、遥か遠くまで広がっていた。
 村を出たときと同じ風景が懐かしく俺の心に巻戻る。
 駅に辿り着いた頃には、当時の記憶が鮮明に蘇っていた。
 電車を降りると懐かしい土の匂いが、鼻をくすぐる。
 駅のベンチに、少し疲れて老け込んだおふくろが居た。
 俺の姿に気がつくと、ゆっくりとした歩調で歩いて来る。
「ただいま、かあちゃん」
「ああ、おかえり」
 帰りの道中、都会での暮らしや村の問題など、そんな話をしながら実家に到着した。
「おまえ、腹は減ってねぇか?」
 うなずくとおふくろは、
「今日はおまえが帰って来るっていいよったから、おふくろの味をたらふく味逢わせてやろうと思ってる」
 それじゃあ、おふくろの定番の料理か。
 その中でも、あの味噌汁の味が忘れられない……。都会では、決して味わうことの出来ない、おふくろの作った究極&至高の味噌汁。
「なぁ…かあちゃん」
「何だい?」とおふくろが振り返る。




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DQ4外伝プレイ日記【11】

RPGツクール2000作品
吃驚作「DQⅣ外伝」プレイダイアリー:第11怪

「魔商人の行列ができる金融所~最終回~」の巻


橋を渡ったオルゴー一行は、
ついに大国エンドールへとやって来たのです。

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~注意~~~~~~~~~~~~~~~
以下は、ネタバレがありますので、
これから、プレイを予定されている方は、
読まない方が、楽しめるかも知れません。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~





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BlogPetそげ松、ここに永眠。
2005年7月29日~
2008年11月15日没。

  • 鴉辺譜 鼻勝(アベフ ハナカツ)
  • 控え目で飾らない男らしい
    あるいは、良い人(他人談)

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